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2022/9/2暮らしの情報

防災週間〜緊急時のために準備しよう!災害に対する家庭での備え〜

暑さがおさまって風が涼しくなり、秋のはじまりを感じられるようになりました。
9月は「芸術の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」など、さまざまな秋が表現されるように、日本人にとって秋は何かを始めたくなる季節のようです。
まずは「防災の日」にちなみ、災害に対する家庭での備えについて考えてみませんか?

【防災の日はいつ?】

毎年9月1日は防災の日です。防災の日を中心とした8月30日から9月5日までを防災週間として、防災訓練などの国民活動が行われます。
また、毎年1月17日を防災とボランティアの日、1月15日から1月21日までが防災とボランティア週間です。防災グッズの用意や点検を行い、家族で防災について話し合いをするなどして、災害についての認識を高めてみませんか。
年に4回、防災用品点検の日があります。
3月1日、6月1日、9月1日、12月1日が防災用品点検の日。
これらの日に、非常持ち出し品類や備蓄品が古くなっていないかチェックをしましょう。

【防災の日の由来】

「政府、地方公共団体等関係諸機関をはじめ、広く国民が台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」こととした日本の記念日です。
防災の日は1923年(大正12年)9月1日(土)に発生した関東大震災にちなんだもので、関東大震災の教訓を忘れない、という意味と、この時期に多い台風への心構えという意味を含めて、1960年(昭和35年)に、内閣の閣僚了解により制定されました。 防災の日および防災週間では、各地で災害についての認識を深めるための防災フェアや防災訓練などが予定されていますので、参加してみましょう。
また、家庭ではもしもの時に備えて防災グッズの準備、点検や避難場所の確認などを行っておきましょう。津波防災の日は毎年11月5日となっており、全国で様々な活動や教育、防災訓練・シンポジウムの開催などがされています。津波の脅威について関心が高まり、対策が進むことを期待して制定された「世界津波の日」も同じく11月5日となっています。
参考:Wikipedia    東京消防庁

【災害に備えた、家庭で取り組むべき主な対策】

この機会に、ご家庭で取り組むべき主な防災対策に沿って、チェックしてみましょう。
1.家具の置き方、工夫していますか?
2.食料・飲料などの備蓄は十分ですか?
3.非常用持ち出しバッグの準備、できていますか?
4.ご家族同士の安否確認方法は決まっていますか?
5.避難場所や避難経路、確認していますか?

の5つがあげられます。それでは見ていきましょう。

1.家具の置き方、工夫していますか?

出典:首相官邸災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~

阪神・淡路大震災や新潟県中越地震などでは、多くの方が倒れてきた家具の下敷きになって亡くなったり、大けがをしました。
大地震が発生したときには「家具は必ず倒れるもの」と考えて、転倒防止対策を講じておく必要があります。

 ✅ チェックしてみましょう
 □ 家具が転倒しないよう、壁に固定していますか?
 □ 寝室や子ども部屋には背の高い家具を置いていませんか?
 □ 家具が倒れた時に出入り口をふさいだりしない配置になっていますか?
 □ 手の届くところに、懐中電灯やスリッパ、ホイッスルを備えてありますか?

■家具の固定方法などについては、こちらもご参考ください。
•地震による家具の転倒を防ぐには-あなたが守る-家族の安全(消防庁)
•『ふせごう‐家具等の転倒防止対策‐』(消防庁)<動画>
•災害時に命を守る一人一人の防災対策(政府広報オンライン)

2.食料・飲料などの備蓄は十分ですか?

電気やガス、水道などのライフラインが止まった場合に備えて、普段から飲料水や保存の効く食料などを備蓄しておきましょう。
防災のために特別なものを用意するのではなく、できるだけ、普段の生活の中で利用されている食品等を備えるようにしましょう。

 ✅ チェックしましょう  食料・飲料・生活必需品などの備蓄の例 *人数分用意しましょう
 □  飲料水 3日分(1人1日3リットルが目安)
 □  非常食 3日分の食料として、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど
 □  トイレットペーパー、ティッシュペーパー、マッチ、ろうそく、カセットコンロなど

*大規模災害発生時は、「1週間分」の備蓄が望ましいとされています。
*飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要です。
日頃から、水道水を入れたポリタンクを用意する、お風呂の水をいつも張っておくなどの備えをしておきましょう。
•いつもの食品で、もしもの備えに! 食品備蓄のコツとは?(政府広報オンライン)

定期的に備蓄食品の賞味期限を確認し、期限切れになる前に

「備える→食べる買い足すサイクルを家族のイベントにすることで、
楽しんで防災意識を持つことが出来ます。

出典:首相官邸災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~

3.非常用持ち出しバッグの準備、できていますか?

自宅が被災した時は、安全な場所に避難し避難生活を送ることになります。
非常時に持ち出すべきものをあらかじめリュックサックに詰めておき、いつでもすぐに持ち出せるようにしておきましょう。

 

 ✅ チェックしましょう  非常用持ち出しバッグの内容の例(人数分用意しましょう)
 □ 飲料水、食料品(カップめん、缶詰、チョコレート、ビスケットなど)
 □ 貴重品(預金通帳、印鑑、現金(小銭)、健康保険証など)
 □ 救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
 □ ヘルメット、防災ずきん、マスク、軍手
 □ 懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池、携帯電話の充電器
 □ 衣類、下着、毛布、タオル
 □ 洗面用具、使い捨てカイロ、ウェットティッシュ、携帯トイレ、生理用品など

   *乳幼児のいるご家庭は、ミルク・紙おむつ・ほ乳びんなども用意

【参考】

■災害の「備え」チェックリスト(1,177KB)

災害時に命を守る一人一人の防災対策(政府広報オンライン)

 

 職場にも非常持ち出し用バッグがあると安心です。

出典:地震のプロ対策ショップ

リュックサックや巾着袋などに上記を参考に最低限必要なものを常備してデスクの引き出しやロッカールームに入れておきましょう。
さらに、避難用にスニーカーなど、動きやすい靴もオフィスに置いておくといざというときに便利です。帰宅難民になることも考えて、徒歩での帰宅ルートも普段からチェックしておくと良いでしょう

4.ご家族同士の安否確認方法は決まっていますか?

別々の場所にいるときに災害が発生した場合でもお互いの安否を確認できるよう、日頃から安否確認の方法や集合場所などを、事前に話し合っておきましょう。災害時には、携帯電話の回線がつながりにくくなり、連絡がとれない場合もあります。その際には以下のサービスを利用しましょう。

■災害用伝言ダイヤル

局番なしの「171」に電話をかけると伝言を録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが、伝言を再生できます。

※一般加入電話や公衆電話、一部のIP電話からご利用できます。
※携帯電話・PHSからもご利用できます。詳細は以下のページをご覧ください。
防災週間(8月30日~9月5日)の期間中はこれらのサービスの体験利用が可能です(※)。この機会にぜひ体験利用してみてください。

ご参考:NTT西日本 体験利用のご案内

いざというときに使えるかがポイントです!
※防災週間期間中のほか、毎月1日と15日、1月1日~3日、防災とボランティア週間(1月15日~21日)も体験利用が可能です。 

出典:政府広報オンライン

出典 FNNプライムオンライン

171~災害用伝言ダイヤル(政府インターネットテレビ)(動画)

■災害用伝言板

携帯電話やPHSからインターネットサービスを使用して文字情報を登録し、自分の電話番号を知っている家族などが、情報を閲覧できます。大災害発生時には、携帯電話各社のポータルサイトのトップメニューに「災害用伝言板」へのリンクが表示されます。登録された伝言は各社の携帯電話やパソコンなどで、電話番号をもとに検索することで閲覧することができます。
■知っていますか? 災害用伝言板(政府インターネットテレビ)(動画)

5.避難場所や避難経路、確認していますか?

いざ災害が起きた時にあわてずに避難するためにも、お住まいの自治体のホームページや国土交通省ハザードマップポータルサイトなどから防災マップやハザードマップを入手し、避難場所、避難経路を事前に確認しておきましょう!
また、自宅以外で被災した場合、どこに集合するかについても家族や親しい友人と日頃から話し合って決めておきましょう。
国土交通省ハザードマップポータルサイトはこちらから↓

※豪雨、津波、火山噴火など、災害の種類によって安全な避難場所が異なります。

それぞれの災害をイメージして、どのように行動すれば安全に避難できるのか家族で考えてみましょう。

■過去の記事
住まいの安全に“知っ得”情報!「地盤サポートマップ」をご存知ですか?

 

【関連お役立ちサイト】

緊急時にはネット上で情報が交錯し、判断に迷うこともあります。
その際は国や地方自治体の正しい情報を確認しましょう。
普段からサイトをチェックしたり、ブックマークに入れておくと良いでしょう。

■災害状況, 被害状況の公表のほか、防災対策情報や内閣府の防災に関する政策等を公開しています。

出典:内閣府 防災情報のページ 

■防災に関する最新情報、自助・共助に関するアイディア、教育コンテンツが集約されたポータルサイト

出典:内閣府 TEAM防災ジャパン

■政府広報『防災・減災』お役立ち情報 自然災害から命を守るため、知っておいてほしいこと

出典:政府広報オンライン

【まとめ】

定期的に防災について考え、家族と話し合うきっかけとして、定期的な防災グッズの見直しから取り入れてみることをお勧めします。非常時に行動するには日常的に防災について考え、防災用品に親しんでおくと、いざというときに落ち着いて行動できます。
最近は多種多様な防災グッズが販売されており、防災用品を手軽に準備することが出来ます。また、日常使い慣れたリュックサックを非常用として用意し、使い慣れた日用品の中から揃えていくこともできます。
防災週間をきっかけにご家族で防災について考えてみてはいかがでしょうか?

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