BLOGコラム

2022/3/4リフォーム

リフォームは、いつするのが良いのか?

「リフォームしたいけど、まだ早いかしら?」
「リフォームのタイミングを逃したかも。」
「ちょっと困ったことがあるけれどしばらく我慢して住み続けよう。」
なんて思ったことはありませんか?

年代別のリフォーム意向では、「リフォームをしたい」という潜在需要が大きいのは50歳〜60歳代でした。30・40歳代の若年層では「10年以内にリフォームしたい」という層が増え、住宅取得から早い段階でのリフォームを考えている人が増えているようです。
参考:(一社)住宅リフォーム推進協議会「住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する第11回調査」結果(2018年)

家のメンテナンスを行う時期は?

まず、築年数別のメンテナンス内容にはどのようなものがあるでしょうか?
(あくまで目安ですので、劣化が見られたときは早急に修理・補修をしてください。)

•新築~5年

ベランダの塗装、給排水管の点検、トイレのタンク内のメンテナンス、フローリングのワックス掛け、襖の張替え、障子の張り替え、畳の張り替え

•5年~10年

瓦の点検や修理・補修、給排水の清掃、家の土台部分の点検、お風呂場の床や壁のタイル張替え、浴室ドアの交換、ガスコンロの交換、室内の壁紙の張替え、給湯器の交換

•10年~15年

屋根材の劣化確認、金属板屋根の張替え、雨樋の修理・補修、外壁の塗り替え、トイレ、キッチン、洗面所などの水回りの部分的な修理・補修、漆喰の壁の塗り替え

•15年~20年

屋根材塗り替え、屋根の張替え[金属製]、外壁の張替え、雨樋の交換、玄関ドア(木製)の交換、もしくは修理、給排水のメンテナンス、室内ドアの交換、床の張替え、システムバス、システムキッチン、トイレ、洗面所の設備機器、器具の交換

•20年~30年

屋根の葺替え(瓦や化粧スレートの場合)、外壁の張替え、ブロッグ塀の補強工事、建物の基礎部分の補修、窓の交換、玄関ドア(金属製)の交換、もしくは修理、給排水の交換

出典:リフォマ
https://reform-market.com/renovation/contents/period-of-reform

築年数別のメンテナンス内容はわかりました。
では、リフォームを単なる修理としてではなく、老後を豊かに暮らすための人生設計の一つとして捉えたとき、リフォームに最適な年齢の目安があるとすれば、それは何歳なのでしょうか?
結論から言うと、年齢では60歳で正しい内容のリフォームをする。
というのが理想のようです。それはなぜでしょうか?

 

リフォームに最適な時期が60歳なのはなぜ?


超高齢社会となり、日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性は87.45歳となっています。(2021年厚生労働省)
夫婦共に現在60歳の場合でさらに平均余命で考えると、男性はあと約24年、女性は約29年生きていくことになります。

年齢が60歳の場合の平均余命

出典:厚生労働省「令和元年簡易生命表」

新築注文住宅の世帯主の年齢は30歳代が最も多く45%を超えています。(国土交通省令和2年度住宅市場動向調査報告書)
仮に住宅を建てるのが30歳代半ばとすると、60歳になった時の家主の家はおよそ築25年前後になります。
この年数は、一般的な住宅耐用年数とほぼ同じであり、その家に住む人にとっての暮らしの折り返し地点にもなります。
ちょうどこの頃、子育ても終了する時期と重なり、新築時には出来なかった、「残りの人生を楽しむための自分仕様の家 」 に改修するには丁度いいタイミングなのです。

平成28年版の厚生労働白書(厚生労働省)によると、高齢期に生活したい場所として、これまで住み続けた「自宅」を選ぶ人が72.2%となっています。

今までリフォーム経験がなかった場合でも、人生最初で最後のリフォームの時期として、最適だと考えます。

出典:平成28年 厚生労働白書(厚生労働省)

60歳から受けられるリフォーム融資「高齢者向け返済特例制度」(バリアフリー工事・耐震改修工事)

https://www.jhf.go.jp/loan/yushi/info/machizukuri_revermo.html
出典:住宅金融支援機構

60歳からのリフォームには、住宅金融支援機構から1000万円の融資を受けられる制度があります。
毎月の返済は利息のみで毎月の負担を低く抑えられる制度です。
融資の条件はホームページをご確認ください。
また、希望される場合は事前にリフォーム事業者にご相談ください。

リフォームのさまざまな補助金や優遇制度

その他、リフォームにはさまざまな補助金や優遇制度があることを知っておきましょう。

断熱リノベ、次世代建材、ZEH

https:/ /sii.or.jp/
壁・床・屋根・窓などの断熱リフォームによって、一定の省エネ効果が見込まれる場合に、一戸建は最大120万円、マンションは1戸あたり最大15万円の補助金が支給されます。
一戸建に限り、家庭用蓄電システムや家庭用蓄熱設備などにも最大20万円の補助が受けられます。

次世代住宅ポイント

https://www.jisedai-points.jp/
次世代住宅ポイントは、2019年10月に消費税が10%に引き上げられたことにともない、増税後に住宅を取得またはリフォームした人に、様々な商品等と交換できるポイントを発行する制度です。1戸あたり上限30万ポイントが発行されます。

長期優良化リフォーム推進事業

https://www.kenken.go.jp/chouki_r/
この補助金は、耐久性、耐震性、省エネ性、維持管理のしやすさなどの基準で一定水準以上となる住宅を対象に、リフォーム工事費を補助する制度です。

リフォームに最適な季節は春?

春がリフォームに最適な理由は、気候も暖かくなり雨があまり降らないため、安定して工事が行える点です。設備も新しいものに入れ替わる時期で、処分品などが安価で手に入れやすい季節でもあります。
別の季節の場合はどうでしょう。
冬はリフォームを行う工務店が繁忙期のため、計画通りに工事が進まないことがあります。
夏は梅雨入りしてしまうと、外や屋根の塗装ができなくなることがありますが、日が高いため作業時間を長く取れます。
秋も台風や長雨で工事が遅れることがありますが、気候が比較的安定しているため春と同じくらい人気が高い季節になっているようです。

まとめ


30歳代で家を建て、その家で子育てを終え、80歳、90歳になるまで自分の家に住み続けていく超高齢化の日本で、いつリフォームをするのがベストなのかを考えていただけたのではないでしょうか?
高齢になった時に、住まいの不便さに我慢しながら暮らしていきたくはありませんよね。
安心、快適に時を過ごせる家を保つ事が大切だと考えます。
リフォームを人生設計の一つとして計画してみられることをお勧めします。
そのためには無理のない計画を立てることが第一です。
早めに家族で考え、余裕を持ってスケジュールを立てましょう。

「うちもそろそろリフォームの時期なのかしら?」
「リフォームを考えているけれど何をすればよいかわからない」
という方は、ぜひ ダイヤ工務店にご相談ください。

築100年を当たり前に
ダイヤ工務店