コラム
2021/8/20リフォーム
水まわりの選び方 ~トイレ編~
【水まわりの交換(リフォーム)時期は?】
住居で、最初にリフォームが必要と言われているのが水まわりです。
水まわりは毎日使用し、水を使用するため、傷みが顕著に出てきます。
そのため、傷みに気が付くのも早いので、機器を取り換えるリフォームをすることで、問題なく使用できることがほとんどです。
水まわりのリフォーム時期は、機器や使用方法で異なりますが、平均で約10~20年に一度とされています。
これは、各メーカーの部品などが、約10年で廃番になることが多いためと言われています。
そのため、使用され始めてから10年以内の不具合は、修理での対応が可能です。
10年目以上の不具合は、交換するリフォームをオススメします。
もちろん機器や使用方法、お手入れの仕方で、交換時期は大きく変動します。
使用できなくなるまで使う人も居れば、傷や汚れが気になり交換する人も居られます。
ただ、水漏れがある場合は、放置するのは危険です。
早目に、修理やリフォームを検討しましょう。
そして、水まわりをリフォームすることで、床下や壁などの普段見えていない部分の不具合に気付けることも多いのです。
【一般的なトイレの選び方】
使用頻度が高く、傷みや汚れが最も出やすいのがトイレです。
トイレの交換は、約10年に一度と言われています。
トイレの構造は、基本的に便器・タンク・便座で構成されています。
一般的に、大きなタンクが後ろにないタイプのトイレをタンクレスと呼びます。
① タンク有・手洗付(選択可)トイレ
多くの方は、今あるトイレと同じタイプの形を選ばれます。
トイレ空間は、大きさが限られるため、手洗付タンクを選ぶ方が多いです。
② タンク有・手洗付(選択可)・収納有トイレ
どうしても手洗いは必要だけど、トイレが狭い。
そのうえ、やっぱり収納も欲しい。
見た目にもこだわりたいという方の理想を叶える商品も出ています。
③ タンクレス・手洗器付トイレ
トイレ空間に余裕がある場合は、手洗いをタンクではなく、手洗器を別に付けることも可能です。
新たに給排水を新設しなくても、手洗器を別に付けことが出来る商品も出ています。
④ タンクレストイレ・手洗なし
トイレは何より、お掃除のしやすさが大事ですよね。
最新のトイレでは、お掃除のしやすさだけでなく、トイレ自体が綺麗に保つ機能を多く備えている物が有ります。
そのうえ、デザイン性もスタイリッシュな物が増えています。
トイレ=汚いというイメージ自体が覆されますよね。
ただ、このタイプは手洗いがないため、別に手洗器を取り付ける必要があるので、少し広めのトイレ空間が必要となります。
⑤ タンクレストイレ・手洗付(選択可)・収納有
最近では、床全面お掃除ができるタイプも出てきました。
便器自体が宙に浮いている斬新なトイレです。
そのうえ、手洗い付も選択出来るうえ、収納も出来る優れものです。
【トイレ交換の費用】
どんなタイプか大まかに決まれば、あとは予算との折り合いがつくかです。
予算を決めてから、リフォームを検討される方も居られますが、トイレといってもピンからキリまであります。
ほとんどのリフォーム店は、見積りまでは無料で対応してくれます。
リフォームを決断するのなら、何種類かのトイレの候補を選び、見積りをお願いしてみた方が楽しみながらリフォームができるのではないでしょうか。
もちろん建物やトイレ空間により、取付けできない商品もあるので、依頼先のリフォーム店に相談してみてください。
① 商品代
基本的に、商品のメーカーカタログに希望小売価格が表示されています。
そこから、値引きされることがほとんどです。
リフォーム店により、割引率は様々です。
一般的には、希望小売価格に工事費や諸経費が入っていると考え、商品を選ぶと分かりやすいと思います。
② 工事代
工事代は、工事内容やリフォーム店により様々です。
あくまで参考価格になりますが、処分代込みの場合と別途の場合があります。
必ず見積書をよく確認しましょう。
③ その他の費用
トイレ代+工事代(+処分代)で、基本的に工事は出来ます。
ただ、以前のトイレと床の設置面が全く同じということは少ないです。
トイレを外すと外した場所には、少なからず汚れがあります。
トイレを一度リフォームすれば、約10年は使用されると考えられます。
そのため、トイレと一緒に床を張替えても、そんなに費用は高くないと思います。
気持ちよくリフォームをするためにも、床の張替えはオススメします。
壁紙は、床と同時にするなら一緒にしておくと良いでしょう。
あとは、ご家庭に高齢者が居られる場合は、手すりの設置はしてもらいましょう。
今は大丈夫でも、10年後は分かりません。
先のことを考えて、リフォームを検討されることはとても大事です。
【トイレリフォームの工期】
トイレは、一日に何度も使用するので、長い間使用できないと困りますよね。
実際トイレだけの交換は、半日で終わります。
あとは、それ以外の工事の段取り次第です。
ご家庭状況に合わせて、リフォーム店に相談しましょう。
【リフォームを失敗しないためのポイント】
① 相見積りをとる
面倒に思われる方も居られますが、リフォーム店により、割引率が異なるのも事実です。
リフォーム店により、得意・不得意もありますので、出来れば3社以上に見積りを貰うことをオススメします。
② リフォーム店選び
<量販店>
最近では、ホームセンターや電気屋さんなどもリフォームをしてくれます。
量販店では、一般的な商品を大量に仕入れるので、商品価格は安くなる場合が多いです。
<リフォーム店(工務店)>
故障や使用方法について、いつでも相談したい方は、近くのリフォーム店や工務店など店舗を構えているところがオススメです。
<ハウスメーカー>
ハウスメーカーに依頼できる場合は、一番安心できると思います。
ただ、どうしても値段は高くなることが多いと言われています。
<インターネット>
最近では、一括で何社か見積りを依頼できるサイトも多くあります。
近くにリフォームを依頼できるところが少ない場合には、便利ですね。
③ 担当者との相性
何処に依頼しても、基本的には現地調査が必要となります。
現地調査に来られた担当者が、信頼できそうなら任せて大丈夫と思います。
リフォームでは、知らない人が家を出入りするため、小さな工事でもストレスが溜まりやすいと言われています。
イレギュラーなことも発生することが多いので、いつでも相談できそうな担当者にお願いするようにしましょう。
④ メーカー保証の確認
工事についての保証は、リフォーム店が約3年間保証している場合が多いと言われます。
商品の保証に関しては、商品のメーカー保証が付いています。
平均的に5年~10年の保証がついているので、商品を選ぶ際に確認しておくことをオススメします。
リフォーム工事より3年以上経過した不具合や修理は、取り付けたリフォーム店ではなく、メーカーに直接修理依頼することもあるので、覚えておきましょう。
リフォームで、よく一番安い物で依頼される方が居られます。
早急に交換が必要な場合は、仕方ないかもしれません。
ただ、「安かろう悪かろう」という言葉もあります。
リフォームが終わってから文句を言っても、元には戻りません。
メーカーのショールームで、商品を確かめることや、比較することはとても大事です。
長年住む家には、気持ちよく納得をして住みたいものですよね。
この記事が、皆様の快適なリフォームができるヒントになれば幸いです。