コラム
2021/3/5家庭の困り事Q&A
建て直しvsリフォーム
テレビのリフォーム番組などで、古い家屋の構造躯体を除く部分を解体して、骨組みから作り直しをするシーンを目にすることがありますよね。
最初に見たときは、ここまで解体するなら、なぜ建て直しにしないのかな?
最初から建て直しをした方が、好きに間取りを考えられるのでは?などと思われた方も少なくないと思います。
こういうリフォームのことを『スケルトンリフォーム』や『フルリフォーム』などと言われます。
近年は、建て直しをするより、スケルトンリフォームを選択される方が増えています。
中古住宅や古民家を購入して、フルリフォームをされるという話もよく聞きますね。
では、この場合のメリット・デメリットは何なのでしょうか?
大まかになりますが、簡単にまとめてみました。
<メリット>
・新築より、費用が抑えられる。
・間取りを自由に出来る。
・耐震や断熱など、最新の設備を備えられる。
・現在の建物面積を保てる。
<デメリット>
・部分的なリフォームより、一度に掛る費用が大きい。
・一時的に、引越ししなければならない。
・工期が数か月ほど掛る。
・買い手が付きづらい。
このメリットの中で、少し分かり辛いのが建物面積かと思います。
ただ、フルリフォームの最大の決め手は、この建物面積とも言われています。
建て直しの場合は、現行の建築基準法が適用されます。
リフォームの場合は、その家屋の建設時の建築基準で構わないのです。
その結果、リフォームだと現在の家屋の大きさを保ち、新築並みの施工が可能です。
建て直しの場合は、殆どの家屋が現行の法律上、建物の大きさを小さくしないといけないことが多いのです。
これは、建ぺい率などで表され、地域や立地条件などにより基準が異なります。
立て直しや、フルフォームをする場合、どちらにしても高額な出費になります。
大金を出すのに、家が小さくなるのは嫌と思われる方が多いかもしれません。
ただ、どちらにするにしても家族構成や立地条件、そして将来の見通しが大事だと思います。
あと何年ぐらいここに住むのか?何世帯で住むのか?
そして、老後のことや子供の成長など、色々な要因により判断が変わると思います。
そのうえ、予算や間取、業者選びに打合せなど、考えないといけないことは山のように出てきます。
お金と時間が余っている方なら、じっくり考えられると思うので、考える時間を楽しむことが出来れば良いと思います。
ただ、皆がそういう状況ではないはずです。
立て直しにしても、フルリフォームにしても、ゆとりがないと後で後悔するケースも少なくないと聞きます。
できることなら、傷んできたところや気になるところは、その都度小まめに手を入れているとこうはなりにくいと思います。
立て直しにフルリフォーム、もしくは小まめにリフォームなど色々選択肢はあります。
心機一転して、新築を購入するという方法もありますね
どれが良いかの答えは、ご家庭により様々です。
ただ、一番大事なことは業者選びだと思います。
もっと言うなら、担当者との相性とも言えます。
担当者が、親身になって話を聞いてくれるのは当たり前ですが、メリットやデメリットをしっかり伝えてくれて、様々な提案をして欲しいですよね。
会社の利益より、お客様の利益に視点を置き、一緒になり作り上げることができれば、あまり後悔やクレームは生まれないと思います。
これは理想かもしれませんが、弊社はそういう精神をもって日々成長をしていきたいと考えています。
お客様の利益、笑顔を作ることで、会社の成長につなげていければと思い励んでいきます。