コラム
2022/5/27メンテナンス
ジメジメ床下を湿気対策でカラッと健康住宅
梅雨の時期は、1年の中で最も湿気のたまりやすい時期になります。
普段の生活の中で、家の床下を気にすることは少ないと思いますが、床下の湿気をそのままにしていたら、取り返しのつかない状態になってしまうかもしれません。
大切なのは、床下の状況を把握し、湿気対策をすることです。
今回は、床下の湿気対策について紹介していきます。
床下の湿気対策しないとどうなる?
出典:photoAC
床下の湿気対策は建物を長持ちさせる為にもとても大切です。
もし床下の湿気が溜まってしまうと
・木材が腐朽しやすくなる
・カビが発生しやすくなる
・害虫の被害にあいやすい
といった事が起こりやすくなります。
もしあなたの家でこういった事が起きているのなら、それは床下の湿気が原因である可能性があるので、床下の湿気対策を行うことをお勧めします。
床下の湿気対策はどんなものがあるの?
さて、床下の湿気対策といってもさまざまなものがあります。
ここでは大まかに3つ紹介していきます。
○床下換気扇
出典:セイホープロダクツ タービン・ユニット Type Ai
床下換気扇は、床下に滞留している湿った空気を強制的に排気することで床下の湿度を下げる装置です。
換気扇の力で、物理的に床下の空気を排気させるので、湿気対策の強い味方になってくれます。
○防湿シート
ポリエチレンやEVA樹脂で出来たシートを地面に敷き詰めることで、地面から湿気が上がってくるのを防止するのが防湿シートになります。
地面からの湿気を均一に防ぐ点において抜群の効果を発揮しますが、局所的に使用しても効果が得られず、床下全面に施工する必要がある為、建物の面積によっては割高になってしまうことがあります。
○床下調湿剤
調湿剤は、湿度が高い時は湿気を吸収し、湿度が低い時は湿気を吐き出すことで湿度のバランスをコントロールする機能をもっています。
調湿剤は大きく分けて5つの種類があります。
・ゼオライト
ゼオライトとは、沸石(ふっせき)とも呼ばれる天然鉱物です。
表面には多くの微細な無数にも及ぶ穴が開いており、さまざまな分子を吸着する特徴があります。
調湿の他にも脱臭や水質浄化、土壌改善などさまざまな機能があります。
・セピオライト
セピオライトとは海泡石(かいほうせき)とも呼ばれる天然鉱物です。
ゼオライトと同様に多孔質で、呼吸しながら調湿するのが特徴です。
調湿の他にも吸着性に優れていて、アンモニアやホルムアルデヒドを効果的に吸着します。
・木炭
木炭は木材を蒸し焼きにして炭化させたものです。
こちらも多孔質であることから、古くから吸湿剤として利用されてきた歴史があります。調湿の他にも脱臭や防虫、防菌、マイナスイオン効果を持ちます。
・竹炭
竹炭は竹を炭化したものです。木炭よりも孔の大きさは小さく、調湿効果は高くなります。置き炭としての利用であれば、木炭よりも竹炭が優れた効果を発揮します。
・シリカゲル
シリカゲルは二酸化ケイ素(SiO2)が、主成分の多孔質物質です粒の表面の穴によって湿気を吸水しますが、湿気を吸っても濡れません。
吸水性が高いだけでなく、湿度が下がると吸い込んだ水分を吐き出す性質があります。
これによって床下の湿度を一定に保てます。脱臭効果にも優れています。
出典:photoAC
まとめ
床下の湿気対策は建物を長持ちさせる為にはとても大切なことです。
しかし、すぐに対策しなければいけない!というほど緊急性が高い家が全てではありません。
自宅の床下がどんな状態になっているかは、実際に見てみないと分からない部分でもあります。
なんとなく家の中が湿っぽい、カビ臭い、など家の中や外で異変を感じたら早めになんらかの対応を心がけるようにした方がいいかもしれません。
きちんと下調べをして、適切な対策を施し大切な住宅を長持ちさせてあげましょう。
築100年を当たり前に
ダイヤ工務店