コラム
2021/7/9暮らしの情報
間仕切りでリビングを多目的空間へ
【広いリビングは本当に必要?】
不動産などで部屋を探す際に、殆どの部屋が〇LDKと表記されています。
一昔前の建物だと、〇DKという表記もありますよね。
多くの人が、広いリビングに住みたいと憧れていると思います。
ただ、長い目で見たときに、本当にリビングは必要なのでしょうか?
お子様が小さいご家庭では、一家団欒の場として、重要視されるかもしれません。
ただ、お子様が成長されて、殆どリビングを使用しないという声も少なくないのです。
一般的に日本家庭では、ダイニングで食事を取り、リビングのソファなどで寛ぐというライフスタイルが浸透しています。
リビングは、家の中で最も重要視されてきたので、一番日当たりが良く広い空間を占めていることが多いです。
そのリビングは、本当に皆が毎日使用していますか?
リビングより、毎日使用する場所を広くしたいという声が増えてきているのをご存じでしょうか?
【リビングよりダイニングが重視されるべきでは?】
ご家族が毎日使用するのは、トイレ・浴室・キッチン、そしてダイニングではないでしょうか?
最近は、まるでカフェのような、ソファとしての機能を備えたダイニングが人気を集めています。
ダイニングに、このようなソファ機能があれば、リビングの必要性はますます無くなるかもしれません。
よく考えてみると、リビングは家庭により、使い方は様々な用途になるのです。
そして、状況に合わせて使い勝手の良い多目的空間として、使用できるのが理想かもしれません。
【多目的空間になるリビング】
リビングは、ソファとテレビ以外に、どのような空間になるのかいくつかあげてみましょう。
●お子様のプレイルーム
いつもおもちゃが散乱していて、片付かないことにストレスを抱えるより、仕切りで囲ってしまうのも一つの方法かもしれません。
●客間(応接室)
急なお客様が来られた場合でも、間仕切りをするだけで、客間や応接室として使用することができます。
普段は、間仕切りを開けておけば、開放的な空間は変わりせん。
●ワークスペース
家に趣味部屋があれば…と理想を抱く人は少なくないはずです。
少し発想を変えるだけで、一番の場所を趣味部屋へ変えることが可能です。
個人事務所として、お仕事部屋などにも最適な空間へ変更が可能なのです。
●テレワークスペース(書斎)
テレワークが浸透してきた現代では、今後テレワーク部屋を完備していく家が増えてくると言われています。
使用していない空間が、2畳ほどあればテレワーク部屋を作ることができます。
●介護部屋
ご両親の介護を自宅で看ることになった場合、最も困るのは介護用ベッドの置き場だそうです。
介護用ベッドは重く、畳部屋には置けないことが多いため、殆どのご家庭がフローリングの部屋に設置されます。
ただ、高齢になると階段の昇り降りは厳しいため、1階のリビングを使用されるケースは少なくないようです。
お互いのプライバシーのために、間仕切りなどの設置をオススメしたいですね。
【リビングはもっと自由に使用できる】
一つの住居に、長い間住み続けるご家庭で、状況が全く変わらないご家庭は少ないと思います。
使用用途が明確な場所は必須であり、使用用途を変更することは、必要ないと考えられます。
限りある部屋の中で、状況により自由自在に変更できる部屋があると大変便利です。
実は多目的空間に、一番向いているのはリビングかもしれません。
前述した多目的空間の殆どは、実は間仕切りを設置するだけなのです。
間仕切りは新築時だけでなく、後から設置も出来て、大変便利です。
壁とは違い、間仕切りを畳んでしまえば、広々とした空間として使用できます。
この度ご紹介したのは、ほんの一例に過ぎません。
部屋がないから無理と諦めるのではなく、状況の変化や好みに応じ、間仕切りの設置などを是非検討してみてください。