コラム
2023/9/23お役立ち情報
世界の古代・現代住宅の特徴そして家への価値観と課題
世界では、古代と現代の家は、どう変化してきているのか?
家への価値観はどうなっているのか?
それぞれ課題はどういうものがあるのか?
少し気になったので、簡単に調べてまとめてみました。
全ての国については書ききれませんので、古い歴史がある国を重点的に挙げています。
古代については、部族が違うと家も違うことが多いため、有名建築物を元に、例を挙げています。
【日本】
古代建築
寺院や城、茶室など、木材を建築材料の主体にして、自然素材を活用。
釘などを使わない木組みでの建築方法や畳、庭園などが特徴。
自然との調和するように建てられている。
現代住宅
現代の日本の住宅は、コンクリートや鉄骨構造が主流。
西洋の影響を受けたデザインが多い。
しかし、日本建築の伝統構法や古民家が見直されてきている。
価値観と課題
家は、コンパクトな空間活用、省エネルギー、バリアフリーへの対応が重要とされ、地震が多いため、耐震化を重要視している。
課題は、都市部では住宅が不足していて、過疎地では空き家が増えている。
【エジプト】
古代建築
ピラミッドやスフィンクスなど、巨大な石造の墓や寺院が特徴。
丈夫な石材を使った建築で、耐久性が高い。
現代住宅
コンクリートやレンガで建てられ、多層建築が一般的。
古代エジプトの建築とは、規模と目的が異なる。
価値観と課題
家は家族とともに過ごす大切な場所であり、家族の結束とプライバシーが重視され、高層住宅が増加している。ただ、伝統や歴史と深い関心がある。
【ギリシャ】
古代建築
古代ギリシャの建築は、ドーリック、イオニア、コリント式の柱など、美しい古代ギリシャの寺院や劇場が特徴。
現代住宅
現代のギリシャの住宅は、コンクリートと石材を組み合わせたものが一般的。
伝統的なデザインは一部の場所で見られるが、一般的には少ない。
現代住宅は機能性を重視し、外観よりも居住性に焦点を当てているが、美と調和も重要視される。
価値観と課題
家族や友人との交流を大切にし、家庭内での食事が重要視され、地中海の気候に適した建築が重要とされる。
課題は、正しい都市計画の必要性があり、経済的な部分も課題がある。
【中国】
古代建築
中国の古代建築は、木造建築や庭園が特徴で、左右対称が重要とされる。
現代住宅
現代の中国の住宅は高層ビルや近代的なデザインが一般的で、伝統的な要素は減少している。
機能性とデザイン、そして効率性を重視している。
価値観と課題
質の高い居住環境へのニーズがあるが、空気汚染が課題。
【アフリカ】
古代建築
アフリカの古代建築は粘土や茅葺き屋根を使用。
現代住宅
現代のナイジェリアの住宅は、コンクリートや近代的なデザインが主流。
価値観と課題
家族の結束、住宅の経済的アクセスが課題。文化保護と都市化のバランスが難しい。
【アメリカ】
古代建築
ティーピーやプエブロなど、地域に応じた伝統的な構造物が存在します。
現代住宅
現代住宅は技術革新と多様性を反映し、個人の好みに合わせて建てられる。
価値観と課題
個人の自立とプライバシーが尊重され、独立した住宅が一般的です。
自宅所有は資産としての価値を持ち、多くのアメリカ人は家を投資として考えます。
【ペルー】
古代建築
石の加工・建築技術が特徴的であり、精巧な石垣の土台の上に宮殿や神殿が建てられた。
石垣の石と石には隙間がなく、剃刀も通さない精度で密着している。
現代住宅
泥や石、木材などの建築材料で建てられている住宅が多い。
スペイン植民地時代に、インカの石造りの土台を利用して造られていることもある。
価値観と課題
犯罪が多いため、泥棒が入らない構造か、警備員はいるのかが大事なポイントになり、安全面が重視される。
農村部からの人口移動による首都圏への人口集中と都市化、そして貧困問題が重要な課題。
【まとめ】
各国の古代建築は、建材・デザイン・機能性など多岐にわたり、特徴的な要素が多くあります。
その一方で、現代住宅は、機能性や安全面を重要視するという共通の概念があるようです。
人工が増え経済活動が活発な各国の首都圏については、住宅街に大きな差はない様に感じられます。
その一方で、地方に行けば、まだ伝統的な住居が残る地域があるようです。
課題は、経済的事情や立地環境で様々ですが、どの国も伝統と現代を融合させる試みが見られるところが多いです。
世界各国が発展していくなか、住居や景観にはあまり差異はみられません。
今後は、環境への配慮を考えていく中で、古の知恵と現代の知恵を融合させて、それぞれの地域で特徴的な住居の発展がみられるかもしれません。
ただ、地球規模で考えたとき、環境と融合して住む方法は、年々変わっていくのかもしれません。
何処に住むのか?を考えるより、何処に住めるのか?と考えないといけない時代が来ないように、各国が模索していく必要があるでしょう。
未来の家をテーマに書いた『未来の海は、海の上!?かもしれない』を合わせてお読みいただければと思います。