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2023/5/15お役立ち情報

古民家に住んでみた人・田舎へ移住した人の実際の声

古民家に実際に住んだ人々の声の一例

今まで、古民家の特徴や構造について述べてきました。
しかし、憧れだけでは、どうしても乗り越えられない部分があることがあります。
ご自身やご家族にとってどのような点が合い、また合わない可能性があるのか、実際に住んでいる方の声をまとめてみましたので、参考にしていただければ幸いです。

【古民家に住んで良かったと思う点】

① 心落ち着く雰囲気
古民家は歴史と伝統が息づいており、その雰囲気が心を落ち着かせてくれます。
伝統的な建物の間取りや木の香りなど、古民家特有の要素が、日常の生活を豊かにしてくれると感じました。

② 空間の広さ
古民家は一般的な住宅に比べて広い空間を持っていることがあります。
大きな庭や蔵などのスペースがあり、自然に囲まれた環境での生活を楽しむことができました。
また、家族や友人との集まりがしやすく、ゆったりとした時間を過ごせました。

③ 自然との調和
古民家は一般的に自然素材を使用して建てられており、環境や人に優しい面もあります。
自然との調和を感じながら住むことができ、自然の営みを身近に感じることができました。
また、庭や畑で自家栽培の野菜を育てたり、四季の移り変わりを感じながら過ごすこともできました。

④ 文化や歴史への触れ合い
古民家は日本の伝統文化や歴史と深く結びついています。
古民家に住むことで、建物や庭園の美しさ、和の暮らし方などに触れる機会が増えました。
また、地域の伝統行事やイベントにも参加し、地域の風習に触れることができました。

【古民家に住んで悪かったと思う点】

① 建物の老朽化
古民家は古い建物であるため、建物の老朽化が問題になることがあります。
経年劣化による漏水や断熱性の低さ、電気設備の不具合などが起こる場合があります。
定期的なメンテナンスやリフォームが必要となるため、維持費や手間がかかることもあります。

② 住環境の制約
古民家は伝統的な建物であるため、現代の快適さや利便性には劣ることがあります。
断熱性や気密性が低いことがあるため、夏は暑く、冬は寒いと感じることがあります。
また、間取りや造作が現代のライフスタイルに合わないこともあり、家具や荷物の配置に制約が生じることがあります。

③ 生活の利便性の欠如
古民家がある地域によっては、生活の利便性が不足している場合があります。
交通の便が悪い、スーパーや商業施設が遠い、公共交通機関のアクセスが限られているなどの問題が生じることがあります。
また、古民家自体が周囲に少ないため、孤立感を感じることもあります。

④ 修理や改造の制約
古民家は歴史的な価値や建築的な特徴を持っているため、修理や改造には制約があります。
建物の外観や構造を保持するために、自由な改造やリノベーションができない場合があります。
自分の好みや生活スタイルに合わせたアレンジが難しいことがあります。

 

田舎に実際に移住した人々の声の一例

古民家は田舎にある事が多く、その土地へ移住するのか、Uターンするのかで大きく違いがあります。
田舎暮らしをしたことが無い人が、知識がない状態で移住すると後悔するという話が多くあります。
その土地の習慣や、近隣情報は必ず調べてから移住することをオススメします。
そのためにも次は、実際に田舎へ移住した人の声もまとめてみました。

【田舎に移住して良かったと思う点】

① 自然との共生
田舎では自然環境が豊かであり、美しい風景や清らかな空気を楽しむことができます。
自然の中での暮らしはストレスを軽減し、心身のリラックスや健康増進につながると感じました。
また、農作業や自然体験活動などを通じて、自然との関わりを深めることもできました。

② コミュニティの結びつき
田舎では人々のつながりやコミュニティの結びつきが強いと感じることが多いです。
地域のイベントや祭りに参加したり、地域の人々との交流が活発に行われます。
近所の人々が助け合いや協力し合う文化があり、温かい人間関係を築くことができました。

③ 安らぎと静けさ
田舎では都会と比べて交通量や騒音が少なく、のどかな環境での生活ができます。
静かな環境の中で過ごすことで、集中力やリフレッシュ効果が高まり、心の安定や創造性の向上を感じました。
また、星空や季節の変化をより感じられることも魅力的でした。

④ 生活費の低さ
都会に比べて田舎の生活費は一般的に低く、住居や食材、日用品などの価格が抑えられています。
また、広い土地を所有することができるため、自給自足や自家製農作物の栽培がしやすくなります。経済的な負担が軽減され、ゆとりのある生活を送ることができました。

 

【田舎に移住して悪かったと思う点】

① 交通の不便さ
田舎では交通機関の便が都会に比べて限られていることがあります。
公共交通機関の本数が少なく、バスや電車の運行時間が限られていることがあります。
また、遠距離移動や都市部へのアクセスが困難な場合もあります。

② 就業機会の限定
田舎には都会に比べて就業機会が限られていることがあります。
特に専門職や特定の業種に就くことが難しい場合があります。
転職やキャリアアップの機会が制約されることも考慮しなければなりません。

③ 文化やエンターテイメントの少なさ
都会に比べて田舎では文化施設やエンターテイメントの選択肢が限られていることがあります。
美術館や劇場、ショッピングセンターなどの施設が少ないため、都会のような多様な文化や娯楽を楽しむことが難しい場合もあります。

④ 子供の教育環境の制約
田舎では都会ほど充実した教育環境が整っていない場合があります。
大学や専門学校、語学教室などの教育機関が少なく、教育の幅や多様性が制約されることがあります。
また、子供の将来の進路や教育環境を考慮する必要があります。

※出典:福井県池田町

 

郷に入れば郷に従う

移住して、どんな生活・仕事がしたいのか明確になっていて、近隣に知り合いがいるのであれば、そこまで心配はいらないかもしれません。
田舎に行けば、静かで、干渉されずに済むと思っているだけでは、直ぐに帰ることになる可能性があります。
同じ日本でも、言葉が通じる外国のように思っていた方が良いでしょう。
移住先の人からすれば、何処からどんな人が来たのか興味津々です。
その土地の特徴や習慣などは、必ず調べることをオススメします。

※出典:TRANS.Biz

現在、多種多様な移住者ブログがたくさんあります。
成功談・失敗談などを参考に見てみるのは良いかもしれません。
地域によっては、短期の移住体験をしてみて、大丈夫そうなら本格的に移住を検討できるというシステムを設けている地自体もあります。

最近は、テレワークを終了して、出社を促す会社が増えてきています。
しかし、テレワークを継続する会社も少なくありません。
冒険のように移住してみる方もいますが、田舎の方は、若者に長く住んでほしいと願っています。
そして、地域の過疎化を止めたいと本気で思われています。
住むところや働く場所は、個人の自由です。
ただ、地域と共存していくことが、今の時代こそ大事なことかもしれません。

※出典:コロカル