コラム
2022/8/5すべて
打ち水、緑の庭でクールに過ごそう
8月に入り、夏真っ盛りですね。
お家の中にいるときはエアコンをきかせて快適に過ごせると思いますが、外に出るともう暑さで大変です。今回はお家の外の部分の暑さ対策として打ち水効果や、芝生の効果について記事にします。
【打ち水で体感温度を下げる】
日本で打ち水が本格的に行われるようになったのは、江戸時代ごろからと言われています。涼をとる手段として、また土埃が立たたないようにするために庶民の間でも行われていたようです。
打ち水を行う時間帯は、気温が上がっている日中は避け、気温が上がる前の朝や気温が下がり始める夕方に行う方が効果的です。
打ち水が涼しく感じる原理は水が蒸発するときの「気化熱」によるものです。日中の暑い時間では蒸発する時間があまりにも早すぎる為、あまり効果が得られません。
環境省 熱中症予防サイト 簡易体感温度指標による効果把握
環境省の調べによると、打ち水の効果で体感温度は約1.5度下がります。
【緑化・蒸散効果】
暑さや熱中症対策として庭の緑を増やすお家も増えてきますね。
テラスにヘチマ、ゴーヤー、朝顔等のつる性の植物を日射を遮るように栽培することで、グリーンカーテンを作ったり、庭一面を芝生にしたりすることで暑さ対策ができます。
それは植物の「蒸散作用」による効果が大きいのです。
<蒸散>
蒸散とは植物の体内にある水分を水蒸気にして発散することです。水分が水蒸気になるときに、打ち水と同じように「気化熱」により気温が下がる効果があります。
都心部では緑のカーテンや屋上緑地によってヒートアイランド現象の緩和対策として、屋上緑化が推奨されています。
『出典元』国土交通省「熱環境の改善効果」
庭に緑を増やすには芝生を植えたりグラウンドカバープランツと呼ばれるグレゴマや、ヒューケラ等の地被植物を植えると効果的です。アスファルトの地面に比べ、グラウンドカバープランツの敷き詰めた地面は直射日光を浴びる場所では10℃以上低い温度になるとも言われます。
さらに朝夕の水まきの効果で、より涼しい環境が作れます。
スプリンクラーを設置すると、手軽に涼が得られるでしょう。
芝生やスプリンクラーはホームセンターでも手に入るので、DIYでお庭の改修する方も増えてきました。
【まとめ】
植物や樹木が作る木陰も効果的です。庭には、あまり高く育たない中低木を植えたり、パーゴラを設置するのも良いでしょう。植物は光合成して、酸素を作ってくれるので、新鮮な空気を味わえることでしょう。
気をつける点としては、芝生や植物を維持するには、水やりや芝刈り、施肥、雑草取りなどのお手入れが必要です。住んでいるお家とともに植物のメンテナンスも欠かさないようにしましょう。
また、環境省の熱中症警戒アラートのwebサイトをチェックするなどして、当日日中の暑さ対策の参考にするのも良いかと思います。
・環境省「熱中症予防情報サイト」熱中症警戒アラート
・挿入イメージ画像出典元
「写真AC」 https://www.photo-ac.com/
「いらすとや」https://www.irasutoya.com/