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2022/4/15すべて

建築業者の後継者不足「2025年問題」

後継者不足「2025年問題」


【2025年問題】

みなさん、2025年問題という言葉を聞いたことはありますか?
2025年問題とは、超高齢社会で生じるであろう様々な問題のことです。
2025年に、「団塊の世代」といわれる方々800万人が75歳以上、つまり※後期高齢者となります。総人口1億2257万人のうち、後期高齢者の人口が2,180万人に達します。
※「高齢者」とは、一般的には65歳以上の者をいい、75歳未満の者を前期高齢者、75 歳以上の者を後期高齢者と分ける場合もある。


図1・図2総務省統計局:https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1131.html

【後継者不足】
リフォームに関わる建築業者や職人さんも含む中小企業。
日本の企業数の9割以上が中小企業とされています。そんな中小企業のその経営者の高齢化が進んでいる現状です。
2025年には、70歳(経営者の平均引退年齢)を超える中小企業・小規模事業者の経営者は約245万人となり、うち約半数の127万(日本企業全体の1/3)が後継者未定という状況です。

東京商工会議所のアンケート調査によれば、「既に後継者を決めている」経営者は、60代で約3割、70代でも約5割に留まる(図表5)。


ニッセイ基礎研究所:
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=59110?pno=2&site=nli

また、同アンケートで「後継者は決めていないが、事業は継続したい」と回答した経営者の多くが後継者探索・確保を障害・課題と感じている。しかしながら、そう感じていてもその準備・対策に取組む経営者は少ない状況です(図表6)。

 

【まとめ】
今回は、中小企業における人材の高齢化ついて記事にしました。
我々ダイヤ工務店も常日頃お世話になっている業者さんがたくさんいらっしゃいますが、個人経営の業者さんで高齢になりつつある方も増えてきています。
後継者の育成や、次世代への承継準備にはそれなりに時間もかかりますし、若者の数自体が減少していることも含め、ハードルは年々上がっています。
コロナや海外の様々な情勢変化、材料や燃料代の高騰等、良いニュースのない昨今ですが、コンプライアンスを守り、ベテランの知識や技術を生かしつつ、受け継いでくれる次世代を大切にすることが現在我々にできることの最初の一歩ではないかと思います。
これからもあたたかく見守って下さい!

・挿入イメージ画像
「写真AC」 https://www.photo-ac.com/ 『出典元』
「いらすとや」https://www.irasutoya.com/『出典元』

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