コラム
2022/2/18すべて
防犯対策 玄関の鍵 開けっ放しは厳禁!
防犯対策 玄関の鍵 開けっ放しは厳禁!
テレビ番組で、蔵の奥で眠っていた開かずの金庫をプロが試行錯誤して開錠するなんていうものがありますよね。
金庫の鍵は開けるのに一苦労ですが、一昔前の戸建て住宅の場合、プロの手にかかると玄関の鍵はあっという間に開けられてしまうケースが多々あります。鍵の専門家ならまだしも空き巣のプロにとっても古い鍵は簡単に開けられてしまうということです。
今回は空き巣等の防犯対策情報と、どんな種類の鍵があるかを紹介したいと思います。
【侵入窃盗のデータ】(警察庁 住まいる防犯110番より)
侵入窃盗の認知件数は、平成15年から減少に転じ18年連続で減少しています。
このうち住宅対象侵入窃盗は、平成16年から減少しており、令和2年は2万1,030件で前年比-27.3%と、同じく連続して減少しています。
しかしながら、一日当たり約58件発生しており、未だ多くの住宅が被害に遭っているのです。決して油断はできません。
侵入窃盗の発生場所別認知件数は、一戸建住宅が37.0%と最も多いです。
侵入窃盗の手口別認知件数をみると、空き巣が約1/3を占めます。
就寝時に侵入してくる「忍び込み」や、在宅時に侵入してくる「居空き」にも十分注意したいですね。
【1ドア2ロック】
1ドア2ロックは、錠が2つ以上付いていることで、侵入に要する時間が倍以上かかる為、侵入の抑止効果が上がる対策です。
国土交通省の「防犯設計指針」でも奨励されています。
【鍵の交換】
みなさんのお家の鍵はどんなタイプですか?
日本の住宅では、「ディスクシリンダー」と呼ばれる両面にギザギザのあるタイプの鍵や、「ピンシリンダー」と呼ばれる片面にギザギザのあるタイプの鍵が多いです。
ピンシリンダーキー
しかし、これらの鍵は※ピッキングされやすく、プロの手にかかると数秒で開けてしまうこともあるのです。
ピッキング・・・特殊技術を使って錠のシリンダー部分を操作し解錠する手口
他にも「サムターン回し」や「カム送り」といった手口があります
サムターン回し・・・ドリルなどで穴を開け、金属の棒を使い、サムターン(ドア内側のつまみ)を回転させて解錠する手口
サムターン
カム送り・・・シリンダーのリングを浮かし、工具を使って錠本体を解錠する侵入手口
鍵交換の際にはディンプルシリンダーといったタイプの鍵への交換がおすすめです。
ディンプルキーなどはギザギザのない平べったい形です。防犯性が高く、ピッキングされる可能性が低いと言えます。
ディンプルキー
また、最近では電子制御のリモコンキーや、暗証番号キーに変えたり、※スマートロックにすることで鍵穴自体をなくし防犯対策したり、遠隔での状況確認や操作が可能になりました。
スマートロック・・・インターネットを介し様々な場所で活用することができます
【CPマーク】※CPとは「Crime Prevention」(防犯の意味)の頭文字CとP。
CPマークとは、警察庁、国土交通省、経済産業省、建物部品関連団体によって設置された「官民合同会議」が制定した共通標章です。
性能試験をクリアした「防犯建物部品」にこのマークがつけられます。
防犯グッズを選ぶ際の一つの指標となるかと思います。
【まとめ】
昨今のコロナ禍で在宅時間が増えたお宅も多いかと思います。
ネット通販や食事のデリバリーの業者を装う犯行や、換気の為に開けていた窓から侵入してくる窃盗犯罪等も増えてくるかも知れません。
日頃から少しでも外出するときは施錠するよう心がけたり、玄関まわりはできるだけ外からの見えやすいようにする等、常に対策を心掛けましょう。
出典元
・侵入窃盗データ・グラフ
「警察庁HP 住まい防犯110番データで見る侵入犯罪の脅威」https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_b_1.html
・CPマーク
「警察庁HP 住まい防犯110番 CPマーク」https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26//theme_b/b_c_2_main.html
・YKKAP公式HP 「スマートコントロールキー」https://www.ykkap.co.jp/consumer/products/door/sck
・挿入イメージ画像:「写真AC」 https://www.photo-ac.com/
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