コラム
2021/11/26お役立ち情報
寒い季節を温かく‼場所別断熱リフォーム
11月も後半になり、本格的に寒い季節になってきましたね。
みなさまは、「窓を閉めているのに部屋の中が寒い」「暖房の効きが悪くすぐに寒くなる」と感じた経験はありませんか?
家の中が冷えたり、暖房が効きにくいといった問題は、住宅の気密性能や断熱性能の低さが原因で起こります。
気密性は、室内がどれだけ密閉されているかによって変わります。
隙間が多いと気密性が下がってしまい、外の冷たい空気が入ってしまうことで、家の中をどんなに温めても温度が下がってしまいます。
断熱性は、断熱材の使用や状態、施工方法によって変化し適切な状態でないと、断熱性が失われて屋内の熱を外へ逃がしてしまうのです。
なので、この2つの性能を高め「高気密」、「高断熱」の住宅にすることで、冬は暖かい・夏は涼しい家を実現できます。
そこで場所ごとの寒さ対策リフォームを紹介していきます。
壁・屋根の断熱リフォーム
壁・屋根の断熱材の敷き詰め
一般的に住宅の屋根からは5%、換気扇や外壁からは15%ほどの空気が出入りしているとされています。
壁や屋根の気密性や断熱性が低いと、建物全体の冷えや暖房の効きの悪さにつながります。
壁や屋根の断熱対策をするには、壁や屋根の内側に断熱材を入れる方法と、外側から施工する方法があります。
内側の場合は、家の中から壁や屋根の骨組みの間に断熱材を敷き詰めていきます。
外側の場合は、壁に断熱効果のある塗料を塗るか、外から骨組みの間に断熱材を敷き詰めていきます。
また、天井側からの冷気を感じているようでしたら、天井裏に断熱材を敷き詰めるのも有効な手段になります。
古い家では、断熱材が不足していることも多いため、チェックをしてもらうと良いでしょう。
床下の断熱リフォーム
住宅の床下からは約7%の隙間風があるとされています。
温かい空気は上に、冷たい空気は下に行く性質がありますので、それが床を冷やす一因にもなります。
さらに、きちんと断熱がされていないと、暖房をつけても足元だけが冷える「床冷え」が起きます。
床冷えの対策としては、床下の断熱リフォームが有効です。
床下の断熱リフォームでは、床を張り替えずに行う方法と、張り替えて行う方法があります。
床の張り替えを行わなければ、床下から断熱材を入れるだけなので、比較的簡単な工事で済みます。
床暖房施工工事 出典:fotolia
またフローリングなどの床材が劣化している場合は、張り替えの際に、あわせて床暖房の設置も検討してもいいかもしれません。
窓サッシの交換・内窓リフォーム
二重窓
住宅の中でも、開口部である窓は、家の気密性・断熱性を大きく下げる原因となっています。
冬場には約50〜60%もの空気が窓から出入りしているので、内窓の設置や窓サッシの性能を上げる対策がおすすめです。
また窓の断熱性を改善することで、結露の発生も抑えることが出来るので、窓まわりの結露でお悩みの方にはおすすめです。
風呂・浴室の寒さ対策リフォーム
浴室乾燥機 出典:LIXIL
脱衣所・浴室は温度差が大きく、さらに裸になるため、特に寒さを感じやすい場所です。
具体的には、脱衣所・浴室への暖房器具の設置や、在来の浴室からユニットバスへのリフォームなどがあります。
脱衣所を温めるには、市販の暖房器具や壁掛けのできる暖房器具の設置といった方法があります。
浴室には、浴室乾燥暖房機を設置することで、浴室内を暖かくすることができます。
また在来の浴室に多いタイル張りの浴室は、床がひんやりと冷たく感じてしまいます。
対策としては、ユニットバスへの交換や、床にシートや樹脂の床材を張る方法があります。
ユニットバスに交換する場合は、クッション性があり、乾きやすく冷たくないタイプの床材が多いので、そういったものを選ぶと良いでしょう。
トイレの寒さ対策リフォーム
出典:photoAC
トイレの寒さ対策は、脱衣所や浴室と同様に、市販の暖房器具の設置や、窓があれば窓の断熱化、
また暖房便座への変更があげられます。
便座だけの交換であれば、費用も時間もかからないので、おすすめです。
玄関ドア交換リフォーム
出典:photoAC
窓同様、玄関も開口部なので、寒さ対策が必要な場所です。
玄関の隙間風対策や、ドアを断熱性や気密性の高いものに交換するリフォームが効果的です。
まとめ
ここで紹介したように、家の寒さをリフォームで解決する方法は数多くあります。
場所ごとの断熱リフォームを上手く活用して、この寒い季節を乗り越えていきたいですね。
それでは
築100年を当たり前に
ダイヤ工務店