コラム
2021/9/24すべて
全熱交換で省エネ
全熱交換で省エネ
【換気の重要性】
コロナ禍の昨今、換気の重要性が見直されています。
換気して室内と外の空気を入れ換えることで、部屋の空気中にある害のある物質(二酸化炭素、一酸化炭素、ホルムアル デヒド、ハウスダスト、花粉、細菌、ウイルス等…)を、部屋の中から外へ出したり外の新鮮な空気を入れたりすることができます。
春や秋は窓を開けて換気しても気持ちよい風が入ってきますが、寒い時期や、夏場等の外気と室内の温度差が激しいときはエアコン等で調整された室内温度がいっぺんに変わってしまいます。
寒暖差が結露の原因となったり、急な温度変化で体調を崩してしまう可能性もあります。さらにエアコンの消費電力やガス代等の光熱費も重なってきます。
【全熱交換器】
全熱交換器とはビル、公共施設やオフィスビル、病院、新築住宅などで多く取り入れられている空調換気システムで、換気によって失われる空調エネルギーの全熱(温度と湿度)を交換回収する省エネルギー装置のことです。
出典:三菱電機換気扇・換気空清機ロスナイ
三菱電機のロスナイ換気も全熱交換器でおなじみです。
出典:三菱電機換気扇・換気空清機ロスナイ
なるべく温度は変えずに換気したい。そんな場合には「全熱交換器」設置がピッタリといえるでしょう。
このシステムを利用すれば、冬の冷たい空気がそのまま入ってきたり、夏の熱風が入ってくるということがありません。換気をすることによる冷暖房効率の低下が防げます。
出典:ダイキン
出典:ダイキン ベンティエール
出典:ダイキン ベンティエール
全熱交換器は室内空気を屋外に排気する際、導入されるフレッシュな外気に室内の好ましい温度・湿度環境を伝達する優れものですが、冷暖房を使用しないときは熱交換モードでなく通常換気モードで運転して効率よく有効活用してください。
【デメリット】
デメリットとして、設備コストが高くつきます。建物全体各部屋の換気をすることが多いため、ダクトを各部屋に張りめぐらすことになり初期費用がある程度高額になります。
またフィルターの掃除などの定期メンテナンス費用もかかります。
ある程度費用がかかっても快適性を高めたい方やPM2.5や花粉などの汚染物質を室内に入れたくない方など向けと言えます。
出典:日本冷凍空調工業会全熱交換器
全熱交換システムは費用はかかりますが、長期的にみれば非常に省エネで健康にも優しい優れたシステムです。リフォームの際には、換気方法の一つとして一度ご検討してみるのも良いのではないでしょうか。
参照:日本冷凍空調工業会
https://www.jraia.or.jp/product/exchanger/index.html
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