コラム
2021/6/18すべて
シックハウスにはシックイ(漆喰)ハウス
シックハウスにはシックイ(漆喰)ハウス
コロナ禍で、おうちの中での生活にも感染対策を求められる昨今ですが、みなさんは何か対策はしていますか?
また、シックハウスという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
今回はおうちの壁に使用される素材、「漆喰」についてお話したいと思います。
【漆喰ってなに?】
消石灰に糊やスサといわれるつなぎを混ぜて、水で練ったものが漆喰です。
消石灰とは、石灰石を焼いて加工したもので水酸化カルシウムのことです。石灰石は元はサンゴ礁だったものが、ながい年月をかけて陸地になったもので、ここから石灰石を採掘します。
漆喰の歴史は古く、あのエジプトのピラミッドにも使用されていました。
日本でも古墳に漆喰が使われていることがありました。
世界遺産にもなっている兵庫県の姫路城にも使われています。
【抗菌、抗ウィルス効果】
漆喰の性質は強アルカリ性となっており「pH12以上」という値で、この数値はほとんどの生物やウイルスは生存できなくなるといわれているので、抗菌効果があるとされています。
有機物を吸着して分解する殺菌機能もあり、室内の細菌の繁殖の抑制や臭いの原因も分解して、防臭効果も期待できます。
また、アルカリ性の性質がもたらす効果のひとつとしてコロナウィルスに対する効果が期待されています。
漆喰はコロナやインフルエンザ等と同タイプのエンベロープウイルスの不活性化に効果が期待できるといわれており、注目度も高いです。
【シックハウス対策】
「呼吸する壁」といわれている漆喰。
湿度が高いときは水分を吸い取り、反対に湿度が低くなると水分を放出するのです。
梅雨時期など湿度の高い時期や場所に適しており、カビやダニなどの発生を抑制する効果が期待できます。
シックハウス症候群の原因は、カビやダニの他にも壁紙に使用されている接着材料や家具などから揮発されるホルムアルデヒドという物質が関係していると言われています。
漆喰はこのホルムアルデヒドを吸着し、再放出しないという非常に機能的な壁材です。
【耐火性のある壁材】
漆喰の壁は不燃性となっており火に強く、有害ガスが発生することもありません。
【漆喰のデメリット】
便利な壁材の漆喰ですが、デメリットもあります。
時間がたつほどに堅さが増していく漆喰は地震等の振動でヒビや亀裂が入りやすいという欠点があります。
施工後しばらくは白い粉がついたり、傷や汚れが落ちにくいということもあります。
また施工に時間や手間がかかり、最近では一般的になっているクロス仕上の内壁等に比べて費用もだいぶかかってしまうという点があります。
【まとめ】
シックハウス対策や、身体にやさしい素材を使いたいとお考えならば、漆喰壁はオススメできます。
リフォームの際には担当者にご相談下さい。
画像引用元:リノベ不動産 https://renovefudosan.com/andreno/show/3020?cl=reno
画像引用元:アトピッコハウス㈱ https://atopicohouse.base.ec/blog/2020/01/21/134346
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