コラム
2022/5/20お役立ち情報
ペアガラス・トリプルガラスで快適さ2倍3倍!
ペアガラス・トリプルガラスで快適さ2倍3倍!
だんだん夏に近づき、冷房や除湿でエアコンを入れる機会も増えてきた方も多いのではないでしょうか。
エアコンを使用するとき、建物の断熱がしっかりしていれば、より省エネで効率よく室内温度を調節できます。
今回は断熱効果の高い窓サッシについてお話します。
【複合ガラス(ペアガラス)】
ペアガラスは複層ガラスとも呼ばれ、窓ガラスが二重構造になっており、2枚あるガラスの間には中間層(空気層)があります。ガラス1枚のみの場合は単板ガラスやシングルガラス等と呼ばれます。
中間層には乾燥材入りの部品を使ったり、密封状態でアルゴンガスやクリプトンガスという熱伝導率の低いガスを充填したり、真空にする事でより熱の伝導を抑えることができます。
効果
光熱費削減・・・単版ガラスからペアガラスにするだけで4割近く光熱費が変わると言われています。
結露防止・・・断熱効果が高まることで、ガラスに冷気が伝わりにくくなり、結露が発生しにくくなります。
結露しないことで、カビの発生を防ぐ効果もあるんです。
遮音効果・・・二重ガラスにすることで、断熱効果のほかにも遮音性が高まります。
より静かで快適な生活が送りやすいことでしょう。
リフォーム
既存の窓サッシのガラス部分のみ取り外し、ペアガラスのアタッチメントを取り付けるリフォームも可能です。
アタッチメント付複層ガラス
https://www.ykkap.co.jp/consumer/products/window/glass_attachment
YKK APより引用
【Low-E複層ガラス】
Low-Eガラス
Low-Eとは、Low Emissivity<ロー・エミシビティー>の略で「低放射」という意味で、熱の伝わりを抑える特殊な⾦属膜コーティングをほどこしたガラスをLow-Eガラスといいます。
Low-Eガラスを使用した複層ガラスをLow-E複層ガラスといい、金属膜面の設置する場所により、遮熱タイプと断熱タイプを選べます。
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products/articles/glass_select/lecture2/ YKK APより引用
メーカーによっては「エコガラス」と呼ばれています。
エコガラス・・・国内の建築用板ガラス製造メーカー3社(AGC・日本板硝子・セントラル硝子)が製造販売する「Low-E複層ガラス」の共通呼称。
新築住宅の複層ガラス普及率はここ数年90%を超えています。
複層ガラス・Low-E複層ガラス普及率及び新築住宅着工数の推移
https://www.kankyo-business.jp/old_contents/pr2010/201001_02.html
環境ビジネスオンラインより引用
【トリプルガラス】
二重から三重へ・・・トリプル構造の窓サッシも増えてきています。
その効果はより大きいと言えます。
https://www.lixil.co.jp/lineup/window/samos_x/feature_tec/technology/
リクシルHP サーモスX引用
【樹脂サッシ】
窓のサッシといえばアルミサッシが国内では主流ですが、いわゆる先進国では樹脂(プラスティック素材)のサッシが主流なんです。
日本においての普及は22%(2020年度)
https://www.p-sash.jp/resin-sash
樹脂サッシ工業会HPより引用
年々樹脂サッシ窓の比率は上がっています※が、国内では3割以下の割合です。
※「樹脂製」サッシの割合は25.9%にとどまっています。(昨年は22.3%)
2022年3月版『住宅用建材使用状況調査』の概要./日本サッシ協会
https://www.jsma.or.jp/Portals/0/images/statistics/pdf/chousagaiyou2203.pdf
樹脂製サッシはアルミサッシに比べ値段が2倍くらい違うのでなかなか一般化しずらいのが現状です。
しかし、断熱効果は断然違います。
金額を無視すれば「樹脂製Low-eガス封入トリプルガラス」がもっとも効果が高いのは間違いないでしょう。
窓の熱貫流率の目安
アルミ製シングルガラス・・・6.5
アルミ製ペアガラス・・・4.3
樹脂製Low-eペアガラス・・・2.8
樹脂製Low-eガス封入ペアガラス・・・1.9
樹脂製Low-eガス封入トリプルガラス・・・0.78
(単位:w/㎡・K)熱貫流率の数値※壁の熱貫流率は約0.5
https://www.domocica.com/column/details_5980.html
ドモシカハウスHP/高い断熱性を持つ窓!”Low-e複層ガラス”に使われる「クリプトンガス・アルゴンガス」とは?より引用
【まとめ】
ペアガラス、樹脂サッシのデメリットはとにかくコストがかかる点です。
掃除の手間や重量がかさむので開閉がやや大変になるといった点もあります。
しかし、断熱効果も大きく、これからの省エネ、エコロジーが更に必要な時代にこそ必要な設備といえるのではないでしょうか。
・挿入イメージ画像
「写真AC」 https://www.photo-ac.com/ 『出典元』
「いらすとや」https://www.irasutoya.com/『出典元』
築100年を当たり前に
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