コラム
2022/4/22リフォーム
オール電化住宅のメリット・デメリット
近年、ガスではなく電気のみを使う為、安全性が高く戸建て住宅やマンションにも多く採用されるようになった「オール電化住宅」
最近人気だからと、導入するか迷われている方も多いと思います。
今回はオール電化のメリット・デメリットについて紹介していきます。
オール電化住宅とは?
オール電化住宅とは、住宅で使用するエネルギーのすべてを電気で賄っている住宅のことです。
一般的な家庭では、キッチン・お風呂などにガスが使われていますが、オール電化住宅では、すべてを電気で賄っています。
オール電化住宅のメリット
まずオール電化のメリットについて4つみていきます。
①電気・ガスの基本使用料を一本化出来る
電気とガスを併用している場合、それぞれに基本使用料がかかりますが、オール電化の場合、電気の基本使用料のみになるので、光熱費を一本化することが出来ます。
②お湯を安く使える
オール電化向けの電気料金プランの場合、夜間の電気料金が割安なので、夜間にお湯を沸かしてタンクに溜めておくエコキュートや電気温水器を使えば、お湯を安く使うことが出来ます。
出典:タカラスタンダード エコキュート
③火の事故が少ない
オール電化の場合、ガスを使用しないのでガス漏れや火事のリスクを減らすことが出来ます。
オール電化のキッチンでは、ガスコンロの代わりにIHクッキングヒーターを使いますが、
ガスコンロと違い炎が発生しないので、安全性が高くお手入れも簡単です。
IHクッキングヒーター
④災害時に復旧が早い可能性がある
地震や台風などの災害時には、ライフラインが止まってしまうこともありますが、電気の復旧は水道やガスに比べて早い傾向にあります。
また、エコキュートや電気温水器に溜めてある水を非常用水として使うことも出来るので浸水などの被害がなければ、比較的早めに復旧する可能性があります。
オール電化のデメリット
次に、オール電化のデメリットについてもみていきましょう。
①停電時にはすべての機能が停止してしまう可能性がある
オール電化の最大のデメリットは、停電が発生した場合、電気を利用したすべての家電が使用できなくなってしまう可能性があることです。
オール電化は電気に大きく依存している為、電気が無いと何も出来ないので致命的とも言えます。
万が一に備えて、カセットコンロや簡易照明などを用意しておくと良いでしょう。
②導入コストが高い
IHクッキングヒーターやエコキュートなどは、導入費用が高額になります。
またIHクッキングヒーターで調理するには、調理道具をIH用のものに変える必要もあります。
エコキュートなどの場合、お湯を溜めておくタンク等があるため、設置場所の確保や補強が必要になり更に費用がかかる可能性があります。
③日中の電気代が高くなる可能性がある
オール電化向けの電気料金プランは、夜間の電気料金は割安になっている分、日中の電気料金は割高になっている場合があります。
その為、夜間に使用する電気代は安く抑えられますが、日中にかかる電気代は割高になります。
オール電化で電気代を上手に節約するポイント
ここではちょっとしたことで電気代を節約するポイントをご紹介します。
○エコキュートや電気温水器を上手に使う
エコキュートや電気温水器は貯湯タンクにお湯を溜めています。
溜めていたお湯がなくなったり、冷たくなってしまった場合は追い炊きをしなければならず、電気代が多くかかってしまいます。
そこで季節ごとの使用状況に合わせて、最適な設定に見直すことで電気代を節約することが出来ます。
○割安な夜間料金を利用
オール電化向けの電気料金プランは、夜間の電気料金が割安に設定されているので、割高な日中ではなく割安な夜間に炊飯や洗濯・乾燥をすることで、電気代を節約出来ます。
○断熱性能をあげて暖房費を抑える
冷暖房の設定温度などを見直すことで電気代を節約することも出来ますが、家自体の断熱性能をあげることで更に節約出来る可能性があります。
オール電化にする際に、一緒に家自体の断熱性能を上げてみても良いかもしれません。
まとめ
オール電化住宅は、様々なメリット・デメリットが存在しています。
家庭のライフスタイルに応じて、オール電化住宅にしない方が良い場合をありますので、メリット・デメリットをよく理解したうえで、検討してみると良いでしょう。
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