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2022/1/21すべて

地盤調査で安心住まい

地盤調査で安心住まい

お家のリフォームといえば建物自体の修理・工事のイメージがするかと思いますが、地盤の改良や補強を行うこともあるんです。
お家を建てた際にしっかり地盤調査をいていたとしても、地震や、地下水位の低下による地盤沈下が起こることで建物が傾いてしまうこともあり得ます。

地震大国の日本では、地震災害に起因する液状化等による地盤沈下被害の可能性は極めて高いと言えるでしょう。新築の場合はもちろん、リフォームでも地盤調査のニーズは高まっています。

地盤調査の方法はいくつか種類がありますが、調査方法によってコストや調査内容が異なりますので、地盤状況に合った方法を選びたいですね。
今回は代表的な調査方法と地盤改良の方法をいくつか紹介したいと思います。

【地盤調査】

・スクリューウエイト貫入試験(SWS試験)

地盤の強さを確かめる方法はいくつかありますが、代表的なものがこの「スクリューウエイト貫入試験」(旧 スウェーデン式サウンディング試験 ※2020年10月のJIS改正により名称変更)です。
ロッドに(重しによる)荷重をかけて回転させ、その半回転数により地盤の強度を測定する。

・スクリュードライバーサウンディング試験(SDS試験)

SDS試験とは、SWS試験を進化させた新しい調査方法です。
回転などのパラメータや地形条件、近隣ボーリングデータなどを参考に、腐葉土等の土質の大まかな予測をつけることができます。

・ボーリング調査

ボーリング調査とは、ボーリングマシンを使い土層構成や土質状況を確認します。そのボーリング孔を利用して、標準貫入試験などの原位置試験を行います。
スクリューウエイト貫入試験(SWS試験)は宅地の地盤調査に多用されてはいますが、この調査法では十分な調査ができないこともあります。
SWS試験やSDS試験に比べてボーリング調査が最も費用はかかりますが細かい状況まで確認できます。

 

【地盤改良】

地盤調査の結果、やわらかい地盤や沈下のおそれがあるとわかれば、地盤改良工事を検討しましょう。
地盤改良工事は軟弱地盤の深さによっていくつかの種類があります。

・表層改良

軟弱地盤の層が地表から2m以内の場合にセメント系固化材を軟弱な地盤に混ぜて十分に締固めて軟弱な地盤の強度を高める工法。

・柱状改良

柱状改良は軟弱地盤の層が地盤面から2mから8m以内の場合にセメント系固化材をスラリー状にして、地盤に注入しながら軟弱土を柱状固化して地盤強化を図る工法です。

・小口径鋼管杭工法

小口径鋼管杭工法は、小型施工機により杭の先端に螺旋翼(先端翼)を取り付けた鋼管杭を回転貫入する工法で、狭い土地など重機を搬入しにくい場所での工事にも適しています。

【まとめ】
災害大国の日本では地盤調査は非常に重要です。
お家をより安全に長持ちさせていくためにも、住んでいる人たちの命を守る意味でも大事なことと言えるでしょう。
何か不安があれば、まずは一度、プロに相談してみることをおすすめします。

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